ゼンゼロ シーズン1の振り返り(1.0編)

ゼンレスゾーンゼロのメインストーリーを振り返ってみよう。
全編にわたり正式リリース済みの情報のみで構成されているが、初心者の方はネタバレに注意してほしい。

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プロローグ “商機×怪奇×仁義”

新エリー都、ヤヌス地区十四分街でホロウ災害が発生。
表向きはビデオ屋を営みながら、ホロウ案内人:通称「プロキシ」を裏の顔として活動する主人公兄妹(アキラ/リン)が仕事の依頼を待つ中、「邪兎屋」のビリー・キッドとアンビーがホロウ(クリティホロウ)に落下。

ニコが主人公に救出を依頼。助手であるボンプの「イアス」を派遣して二人を救出するが、実際の目的は重要情報が入った「ペンダント」の回収だった。

金庫回収作戦中、通信システムにハッカーが侵入。邪兎屋一行の危機を目の当たりにして、主人公は仕方なく金庫の暗証番号を提供する。

ハッカーから「ロゼッタデータ」の情報を得て治安局に通報。上級エーテリアス「デュラハン」との戦いを経て、邪兎屋一行は無事にホロウから脱出した。

キーワード

新エリー都:ゼンレスゾーンゼロの主な舞台であり、現代文明がホロウによって破壊された後、最後に残った都市である。災害前は「エリー都」が存在した。新エリー都はホロウから資源を抽出できる技術を獲得することで災害後も繁栄しており、現在、ホロウは新エリー都市政によって工業化され、収益化されており、独占企業、ギャング、共謀者、狂信者らの間で緊張が高まっており、主人公もその渦中に巻き込まれていく。

ホロウ:ゼンレスゾーンゼロにおける超自然的な災害。突如発生し、世界の大部分を呑み込み、化け物「エーテリアス」とエーテル物質に満ちている異常空間。ホロウ内部に残された人や物体はエーテル物質により侵蝕され、命を落とすか、化け物「エーテリアス」に変化する。
ホロウへの立ち入りは通常禁止されており、HIA(ホロウ調査協会)およびその認可パートナーのみ許可されている。

ホロウは多くが球形である

プロキシ:ホロウ内部に進入する者をガイドする役割(職業)の事で、ホロウを分析し、空間の変異を予測して「キャロット」と呼ばれる短期マップを作成することができる。「パエトーン」はキャロットをボンプに搭載してホロウ内を案内することができる。
多くの場合は違法に行われており、後述のフェアリーによると「違法ホロウ事務調査員、通称「プロキシ」としての個人事業」である。

パエトーン:伝説的プロキシの別名で、主人公のこと。
パエトーンが保有するH.D.Dシステム(Hollow Deep Diving System)は本来ならば不可能なホロウ内外の通信を可能にする知能ツールで、システムを介してボンプ「イアス」と「感覚同期」し、ボンプの体を使ってホロウに進入することができる。

公式Youtube動画『奇跡のはじまり | 『ゼンレスゾーンゼロ』世界観紹介PV』では、以下の文章が掲載されており、ギリシャ神話に関連があることが示唆されている。

「太陽神の戦車を駆ったパエトーンがここに眠る。彼は大きな失敗を犯したが、それよりも大きく偉大な挑戦であったのだ。」

邪兎屋:ニコ・デマラによって創設された商業グループで、非合法な商売も請け負う何でも屋。ビリー、アンビー、猫又が所属しており、主人公が営むプロキシ業の主要顧客でもある。

第1章 “猫の落とし物”

ビデオ屋に戻った主人公のコンピュータ(H.D.Dシステム)の中に高度AI「フェアリー」が出現し、データ操作の警告を受ける。同時に、猫宮又奈(ねこみやまな、通称:猫又)という人物が店を訪れ、ニコたちが危険な状況にあると告げ、救出を依頼する。

過去の回想:猫又は以前は赤牙組(せきがぐみ)の構成員の一人であり、リーダーであるミゲルには恩義を感じていたが組の活動が過激化していくことに疑問を持ち脱退。その後、ミゲルが死亡したニュースと邪兎屋の話題が重なったため邪兎屋がミゲルを手にかけたものと思い込み、復讐のために邪兎屋に偽りの依頼をして接近したのであった。邪兎屋一行と共に隠れ家を探索する中、危険な「死の共同エリア」に向かうことに。

計画実行中、ヴィジョンコーポレーションが住民たちを見捨てて地下鉄の再建を進めていることが判明。ニコは住民の救出を決意し、猫又は復讐の真意を明かす。実はミゲルの死に邪兎屋は関わっておらず、猫又の復讐心は消えていた。

チームは強力なエーテリアスを倒し、共同エリアを縮小させることで通路を確保。住民全員を列車に乗せて脱出に成功した。ヴィジョンコーポレーションの悪事は暴かれ、黒幕であるサラは逃亡。
行き場を失った猫又は邪兎屋の厚意により従業員として合流することとなった。

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フェアリー(Fairy):自称『私こと、Ⅲ型総順式集成汎用人工知能「Fairy」』であり、H.D.Dシステムの全権を掌握しておりいかなる手段でも遮断することができないという。なかば強制的な合意に基づき主人公をサポートすることとなり、その期限は「その時」が来るまでなのだという。莫大な電気代が家計を圧迫するなど悩みの種でもある存在だが、旧都陥落事件の真相を暴きたい主人公としてはFairyの能力を活用できるメリットもあるため、共存の道を選ぶのであった。

Fairy

ヴィジョンコーポレーション:大手建設会社。新エリー都の主要企業によるコンソーシアム(企業連合)であるTOPSに加入するためにホロウに飲み込まれた旧エリー都地下鉄の解体と再建を請け負うが、当該エリアの住民もろとも爆破するというとんでもない計画を企てる。そのたくらみが暴露された結果、CEOのパールマンは逮捕される。

第1章-間章 “心「零」現象”

ビデオ屋にプロキシ業のブローカー・情報屋である「羊飼い」が訪れ、零号ホロウの定期調査が再開されたという知らせを伝える。

主人公は公式認定の零号ホロウ「調査ライセンス」を取得するためにホロウ調査協会の試験を受けようとスコット前哨基地へ向かうが、試験中に「極超」級のエーテリアスに遭遇してしまう。

星見雅(ほしみみやび)率いる「対ホロウ6課」が遊撃部隊として協力を要請してくる。”パエトーン”はやむを得ずこれに協力することになり、雅が巨大エーテリアスを撃退する様子を目撃する。作戦完了後、対ホロウ6課は報告のため帰還していった。

巨大エーテリアスは「ニネヴェ」という名前であることが分かり、撃退したものの大きなダメージは与えることができなかったという。

ニネヴェ
相利共生型エーテリアス群・コード:ニネヴェ

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零号ホロウ:旧都「エリー都」を壊滅に導いた主な要因となるホロウで、またの名を「リンボ」。存続期間・影響範囲・危険度において新エリー都内でも随一を誇るホロウ。新エリー都内の既知の大型ホロウはいずれも零号ホロウから派生した共生ホロウに端を発する。
新エリー都当局は目下、零号ホロウの調査と鎮圧を長期的な課題としている。

H.A.N.D.:Hollow Affairs & Neutralization Departmentの略称で、対ホロウ災害対応部隊。主な拠点として、本部とスコット前哨基地が登場している。

対ホロウ6課:H.A.N.D.の特別行動部の一つで、正式名称「対ホロウ特別行動部第六課」。課長の星見雅が設立した。このほかにも1、3、5、9課が存在する。その実力はさることながら市民からの人気も高い。

第2章 “ホロウの中心で…を叫んだ?”

主人公のもとに、白祇重工に関する仕事の依頼が届いた。

依頼人のアンドー・イワノフと地下鉄工事現場へ向かうと、白祇重工の社長クレタ・ベロボーグが現れ、同社が地下鉄工事の権利を獲得したものの、競合他社からの妨害に悩まされていると説明。
クレタは主人公に、行方不明になった3台の機械(AIの搭載によって自律行動や会話が可能)をホロウから取り戻してほしいと依頼する。

主人公らはホロウ内を探索し、グレースらと共に機械の捕獲に成功。
3台目の機械が「ホルス」の名前を口にし、クレタは過去を思い出す。3台とも、行方不明になる前にクレタの父であるホルス・ベロボーグが製造しようとしていた「プロトタイプ」からの信号を受信していたことが分かる。

先代社長ホルスが失踪前に事業を請け負っていた「パイオニア記念広場」にプロトタイプがいることがわかる。クレタらが到着すると、モニュメントを支えるプロトタイプを発見。
プロトタイプを回収して帰る途中、エーテリアスに似た怪物が現れて機械たちを吸収し襲いかかるが、クレタがプロトタイプを操縦してこれの撃退に成功する。
その後、プロトタイプのメモリチップをもとに怪物の秘密を調査することになり、邪兎屋のツテでハッカーであるレインに依頼することになった。

未確認複合侵蝕体
未確認複合侵蝕体

※白祇重工は新興企業として既存の大企業から様々な妨害を受けており、この政治的・経済的背景も物語の重要な要素となっている。
このことから、第2章は本当の解決を見ていない。

キーワード

白祇重工:機械製造と建設業を営む新興企業。

第2章-間章 “非常なる任務”

主人公らは運転免許の更新のために治安局を訪れた。途中、治安官の青衣(ちんい)、朱鳶(しゅえん)と出会う。パイオニア記念広場で起きた白祇重工の事件の際に現場に駆け付けたのもこの二人であった。この時、青衣は”パエトーン”が操るボンプ「イアス」がただのボンプでは無いことに気づいている。

事件後の現場の回想シーンとなる。

青衣はクレタが倒した怪物から特異なエーテル結晶体を検出したが、上官のブリンガー長官は全く関心を示さなかった。証拠品はH.A.N.D.に引き渡すことになった。

主人公らは治安局のキャンペーン(ブリンガー長官の選挙活動の一環)に協力することになりアンケートを近隣に配布しようとするが全員拒否されてしまう。ラーメン屋のチョッパー大将によれば、ブリンガーは旧エリー都時代にホロウから生還したことから英雄扱いされたが、その後は情熱を失いカメラの前では演技しているだけだと不満を漏らした。

最近、自動車に関係する事故が頻発していることがわかり、事故の共通点からEMP(電磁パルス発生装置)の可能性が浮上。その後、主人公はホロウに逃げ込んだ容疑者の逮捕を助けて事件を解決した。

その後、青衣が報告書に異常を発見。被疑者モロンが指摘した場所が、すべて証拠物輸送車の予定経路と重なっていたのである。輸送車が危険にさらされる可能性があったため、青衣と朱鳶はこれに対処することになる。
青衣らは輸送車のもとに辿り着いたが、犯人に包囲されてしまう。主人公らはパエトーンとしての身元を明かさずに彼女ら治安官を危機から救う方法を考え始めたが、最終的にはリスクを覚悟して二人を救うことを決意する。

「義を見てせざるは、勇なきなり」

数日後、星見雅が朱鳶に電話をかけ、白祇重工で発見された正体不明の怪物の残骸から仮面に似た人工物が見つかり、その中に人間のDNAが含まれていたことを明かした。
一方、拘置所に収監されたパールマンに元秘書のサラが面会し、すべての罪を認めるよう要求。パールマンは怪物事件とサラおよび上層部が関与した決定的証拠を持っていると対抗した。
例の広場には地下鉄が通っていないにもかかわらず、サラの計画書には爆破の手配があったというのである。

キーワード

ブリンガー長官:治安局、ヤヌス区総局の副総監。旧都陥落の際にホロウから生還したことから「ホロウを征服した英雄」と呼ばれた。ヤヌス区次期総監の座を狙っている。朱鳶は彼によってホロウから救われたことがあり、恩義を感じている。

第3章 “危うし、高楼の夜”

ある日、ヴィジョンコーポレーション関連の裁判でニコが証人として出席する予定だった。その頃、ニコは白祇重工の件でチップの解析を依頼していたハッカー、レインから内容のない空メッセージを受け取る。位置情報を調べたところ、ホロウに飲み込まれたバレエツインズという建物付近と判明。調査に向かうことになった。

バレエツインズ内部を探索していると、ライカン率いるヴィクトリア家政の面々と出会う。主人公らは非公式な訪問者ではあるものの、面識があるメンバーもいることなどから、協力する意思を示した。

一方、法廷ではパールマンが到着し、飛行船による脱出計画を立てていた。

主人公はレインからの通信を追い、ヴィクトリア家政とともにバレエツインズ内部の移動を開始した。
バレエツインズではかつてホロウ災害の際に命を落とした双子がいたことから、その亡霊が侵入者の命を奪うという怪談があり、実際にその場でも建物の電力が不安定になる現象が起こり始める。

ヴィクトリア家政と強力して電力が復旧したが、歩を進めるとレインのバッグが置き去りになっており、中にはレコーダー。時限式で音楽が鳴り始め、それと同時に踊り子を模倣するようなエーテリアス「マリオネット・ツインズ」が襲ってくる。
停電を発生させたのは反乱軍で、レインの技術力を利用するために彼女を誘拐したのだと判明する。

マリオネット・ツインズ
マリオネット・ツインズ

一方、飛行船では、パールマンのスーツケースから噴き出した煙で乗員全員が眠ってしまい、飛行船がバレエツインズのあるホロウに突入する危機に陥るが、間一髪、飛行船に乗り込んだライカンによって飛行船は危機を回避した。しかしながら、パールマンは飛行船を奪って逃亡してしまったのであった。

その後のレインの会話で、飛行船の乗っ取りはパールマン暗殺が目的であったこと、怪物が残したメモリに残っていたデータから、怪物が「サクリファイス」であることが判明する。
また、ライカンもサクリファイスについては「主人」を通して知っていたが、静観しつつ友好関係を継続することとなる。

キーワード

ヴィクトリア家政:家事代行サービスを営む少人数グループ。顧客は富裕層に限定され、実態としては高度な問題解決をもこなす。


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