ゼンレスゾーンゼロのメインストーリーを振り返ってみよう。
全編にわたり正式リリース済みの情報のみで構成されているが、初心者の方はネタバレに注意してほしい。
特別劇場 “輝きのモーメント”
人気歌手アストラ・ヤオは新アルバムのリリースに向けて準備していた。アストラは伝説の作曲家ヨラン・デウィンターの最後のコンサート音源を入手するためにパエトンに依頼し、イアスの助けを借りて無事に録音を手に入れた。
元スパイであり現在アストラのマネージャーを務めているイヴリン・シェヴァリエは彼女の安全を守るために奔走していた。しかし、アストラらが所属する帝高グループと、フーガという対立する二つの組織がアストラのコンサートに関わる中、イヴリンは複雑な陰謀に巻き込まれていく。
イヴリンは自分の過去の正体である諜報組織の精鋭、コードネーム:シェーレ・グリーンであるという秘密を持ち、フーガの依頼をもってアストラの下にいるスパイなのであるが、イヴリン自身はフーガへの忠誠心は持ち合わせていない。
コンサート当日、スターループ会場で爆弾が仕掛けられ、フーガの部隊が攻撃を開始する。”パエトーン”が爆弾の解体を担当する一方、イヴリンはアストラを守るために急行する。真の黒幕はヨラン・デウィンターの妻であるテッサであることが判明し、彼女は帝高とフーガが夫を巻き込んだことへの復讐として事件を計画していた。テロの混乱でスターループの浮遊動力が失われ、会場は墜落の危機に直面する。
イヴリンは自分の正体をアストラに告白するが、アストラは彼女を変わらず信頼しヴ続ける。ついにスターループの動力を復活させることに成功し、コンサートは無事に再開される。事件後、二人はヨランが活動していた場所を訪れ、過去を偲びながら「今を生きること」の大切さを確認し合ったのだった。

主要な登場エージェント


シーズン1・アウトロ “涙と過去を埋めて”(上)
主人公のビデオ屋に収集家を自称するヒューゴという男が訪れ、映画「悪魔の子」を探していた。彼は広場で行われる抽選について教えてくれる。
ライカンとエレンがビデオ屋を訪ね、ヴィクトリア家政の主人が新エリー都の行政システムを作った、メイフラワー家の現市長であることを明かす。市長は、H.D.Dシステムが主人公の目に埋め込まれているインプラントを通じて身体機能に影響を及ぼすことでエーテル適性が低下していると指摘し、H.D.Dのアップデートによって本来の適性まで戻すことができると伝える。そして市長からの依頼で、盗まれたサクリファイスのコアをオークションで落札するよう頼まれる。
サクリファイスについては、驚くべきことにホロウ外でも活動することができ、人間のDNAが組み込まれていることが明かされる。
オークションに参加した主人公は、ビビアンという少女と出会う。彼女は主人公を「運命の人」と呼び、プロキシであることを知っていた。サクリファイスのコアはレイヴンロック家のハルトマンが落札したが、ヒューゴ扮する怪盗モッキンバードが現れてそれを奪い去る。ライカンは過去にヒューゴとともにモッキンバードとして活動していた過去があり、宿敵関係にあると明かす。
ヒューゴとライカンの対立があらわになる。ヒューゴは世の不公平を正すべく悪党には報いを受けさせるべきだと主張し、ライカンは命を奪うべきではないと反論する。二人の過去が明らかになり、ヒューゴが個人的な理由で家族を手にかけたため、ライカンは彼のエゴを否定してモッキングバードを離れたことが判明する。
最終的に、ブリンガーの遺品から手がかりを得て複数のサクリファイスが眠る場所を発見するが、ヒューゴの裏切りに遭う。実はヒューゴはレイヴンロック家の一員で、ハルトマンは彼の叔父だった。ヒューゴはレイヴンロック家の家督を継承する権利を主張し、ハルトマンから地位を奪わんとする。
ヒューゴによると、実際に誰が力を持つかは仕事ぶりによって自然と決まるのだとし、TOPS上層部にサクリファイスの情報をわたして本来手に入れていたはずの地位を取り戻し、不公平な世を正すのが真の目的だという。
説得にも応じないヒューゴはライカンに心臓を貫かれ、ホロウの奥深くに落ちていった。
ビビアンには予知能力があるが、発動時には必ず涙を流し、死や苦しみなどネガティブな未来しか予知できず、経験上回避することが不可能であることから、彼女自身が不幸を引き寄せているとして虐げられてきた暗い過去があるという。
物語(上)の最後では、主人公に関する不幸を予見する場面で終幕する。

ブリンガーについても言及される場面がある。
彼はかつてホロウで市民の救助の行った際、自身の危険をかえりみずに市民を守ったことで孤立し、傷によって死の淵に立たされたが、神の如き力を目の当たりにし、なんと無傷で、市民をも連れて帰ったのだという。
そしてその経験から、カルト教団である讃頌会に加担するようになってしまったようである。
讃頌会は目下、サクリファイスを利用して新エリー都を攻撃しようとしているという企みが予想されている。
主要な登場エージェント



キーワード
マルセルグループ:ボンプの製造を行う企業。初代虚狩りの一人「サンブリンガー」が元CEOである。市長の依頼によって主人公の健康状態のチェックを行うことになった。
サクリファイス:エーテリアスに似ている怪物だが、それとは異なる。
讃頌会に深くかかわりがあり、彼らの「始まりの主」による「再創」に応じるべく人間性を失った姿。
人間の欲望、信念などの精神と高活性エーテルエネルギーが融合しており非常に強力な力を持つ。
既存の物語では、ブリンガー長官が自身の薬品の注射を行いサクリファイス化した。
讃頌会:カルト集団で、主人公らの主な敵対者の一つである。
彼らは「始まりの主」を崇拝する狂信者による組織で、人類を進化の次の段階に「再創」し、ホロウの時代に突入させることである。
かつてのホロウ災害期には、星見家三代目当主が讃頌会の司教を討ったことが知られている。
*本記事内で使用している『ゼンレスゾーンゼロ』のゲーム画像、キャラクター等の著作権はHoYoverseに帰属します。